慰霊祭

実家の周辺で毎年夏休み、お盆の頃に開催されるちょうちん祭り。
出店が出るわけでもない。
花火が上がるわけでもない。
盆踊りを踊るわけでもない。

ただ、川沿いの道にちょうちんをぶら下げる。
そして、集会所ではお経があげられる。

ただそれだけなのに、近所の子供達とちょうちんを見ながら端から端まで練り歩いた。
毎年楽しみにしていた夏休みのイベントの一つである。

普段は出歩くことのできない夕方から、友達に会えるというだけで楽しかったのだろう。

薄暗い田舎道。
かえるの大合唱の中、蝋燭の灯ったちょうちん道を歩く。
浴衣を着せてもらって、ちょっとこそばゆい気持ちだった。

それが慰霊祭だと気付いたのは、大人になってからだった。

大きくなった今、夏休みの外せないイベントというわけではなくなったが、子供と手をつなぎ、ちょうちん道をそぞろ歩くのは今でも大好きだ。

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by couturira | 2011-08-17 08:51 | 日々のこと | Comments(0)
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