賭け

朝から仕事が手につかなかった。

今日は参観日。
しかし私は仕事。

低学年の内は参観日となるとたくさんの人が見に来るが、高学年になってくるとだんだんと少なくなってくる。
みんな仕事を始めるからだろうか・・・。
休みを取って参観日に来ても、兄弟がいると階段を上がったり降りたりしながら、その一時間を兄弟の数で割った時間ほどしか見ることができない。

そのためか、子供の通う小学校では1時間目は低学年、次の時間は中学年、その次は高学年と、参観時間を分けるときもあれば、日にちを分けるときもある。

一昨日は長女の参観日。
一日はさんで今日は長男の参観日。
中日である昨日は、次女の就学前検診であった。

さすがに3日も続けて休日希望を出す勇気はなく、私はどうしても外せない就学前検診の日のみ希望を出し、残りの二日間は希望を出さなかった。

もしも休みになっていたら行くと、子供達には前もって言っておいた。

幸い長女の参観の日は休みになっていたのだが、長男の方は仕事となっていた。


2年生の長男はみんなで合奏をすることになっていた。
特にピアノなどを習っているわけではないのだが、次女の影響か、たまにポロンとつたない指使いで弾いている事もあるので、あながち嫌いではないらしい。


私は朝から、昼からある参観のことが気になって仕方がなかった。



私の母は専業主婦だったために、参観日には必ず来ていた。
なので参観日に母が来るのは当たり前だと思っていたし、誰も見に来てくれない参観日を経験したことがない。
なので誰も見に来てくれない参観日を迎える長男のことが、気になって仕方がなかった。


次々と集まるお父さんお母さん。
たまにおじいちゃん、おばあちゃん。
みんなそわそわと後ろを気にしている。
待っても待っても誰も来ないなんて、寂しいに違いない。


仕事が終わって家に帰る途中、てくてくと歩いて帰っている長男のランドセルを見つけた。
私はあわてて車を寄せて、長男を呼び止めた。

「お帰り」
「ただいま」

車に乗せた長男は、何も言わない。
私はたまらず、
「参観日、どうだった?」
「上手にひけた?」
「たくさんお母さんたち来てた?」
と矢継ぎ早に切り出した。

「じょうずにひけたよ」
と彼はさらりと答えた。

寂しかったのか、そうでもなかったのかは、結局分からなかった。

色々と聞きたかったのだが、
「行けなくてごめんね」
とだけ、私は言った。


帰って宿題をした後、外で一人キャッチボールを始めた長男。
今日は夕ご飯の支度もそこそこに、グローブを持って、長男のところへと急いだ。

ほんとにごめんね。

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読んで下さってありがとうございます。
いつも励みになっています。
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by couturira | 2011-10-27 21:40 | 子そだて | Comments(4)
Commented by hanaと五右衛門 at 2011-10-27 22:11 x
キョウダイが多いとそうなりますよね!
私の母も1年だけ1年、4年、6年と掛け持ち参観の年がありました。
今思うと時間を決めて1階から3階をかけ上がってたんでしょうね!

子供は親の事をちゃんと見てるから、couturiraさんがお仕事で行かれなかった事、わかってますよ(^^)v
Commented by couturira at 2011-10-27 22:52
hanaさん、こんばんは。

そうなんです。
私も来年から2年間は3人の教室を順番に行ったり来たりしなくてはなりません。
そう考えると一人の期間がある長女は一番得をしていると思うのですが、そんなこと、きっと分からないでしょうね~(笑)

ついつい自分が両親にしてもらったことくらいはやらなくては・・・と思ってしまってつらくなることがあるのですが、仕事をしている以上、仕方のないことですよね。

いつもありがとうございます♪
Commented by わたげ at 2011-10-28 22:46 x
長男君のオモイ・・・気になるところですねぇ。
でも キャッチボールをしながら 2人で過ごす時間から きっと couturiraさんのオモイを 長男くんは 感じてくれていると思います。

こどもって 親の心にすごく敏感で たまにびっくりすることもありますよねぇ?

なんだか お互いを想いやっている そんな姿が 文章から受け取りました。

うちも 今は小学校と保育園、、、そのうち 小学校3人、、、中学校と小学校、、、高校と中学と小学校なんてときも(>_<)

こどもたちにとっては 一人のお母さん。
身体が たくさん欲しいときがありますね。
Commented by couturira at 2011-10-29 12:50
わたげさん、こんにちは。

長男はやはり男の子ということもあり、寂しいという言葉はあまり発しませんが、言葉の端々にそういう気持ちが感じられることがあります。

わたげさんの言われるとおり、子供といえどもちゃんと子供なりに考えて、親や兄弟のことを思いやっているものなのですね。
そんな気持ちに触れたときは本当にいとおしく感じますね♪

わたげさんの家も忙しくなりそうですね!
いや、今でも十分お忙しいですね・・・。
ばたばたとしながら、忙しいけれどもものすごく幸せな時間が、あっという間に過ぎていくのかもしれませんね。

確かにからだが二つ欲しい時、ありますよね~。
そうそう、わたげさんの家庭では手をつながれるときはどうしてますか?
我が家では私の手を巡って壮絶な争いが始まる事があります・・・。
手も3本欲しいかも(笑)
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