次女のピアノコンクール本選がようやく終わった。
熱心な先生に勧められるままコンクール出場となったが、実は私も娘もそんなところは場違いなような気がしている。 いや娘は何もかも初めてなのでよく分からないだろうが、少なくとも私はこんなはずでは・・・といった感じである。 習い事に追われていた幼少時代を過ごした私は、子供達にはのびのびと自由な時間を過ごして欲しいと思っていた。 しかし、気付いてみると三人それぞれ、習い事をしている。 次女の場合、たまたま幼稚園で音楽教室をやっていたので、安易な気持ちでピアノの世界に入ってしまった。 しかし、先生は経験豊富で熱心な先生だった。 私達は次々と出される宿題に四苦八苦である。 楽器をやっていたとはいえ、ピアノは全くの素人の私。 オットもしかりである。 流れに身を任せていると、コンクールに出ることになっていたという感じだ。 しかし、毎日毎日同じ曲を引き続けるというのは大変なものである。 次女はもちろんだが、私も少々飽き飽きしていたが、そんな事も言っていられない。 なだめたりすかしたりしながら、幼稚園バスが来るまでの数十分をピアノの練習の時間に充てていた。 ようやくこの課題曲から解放されるという喜びで、今日は朝から私も次女も晴れ晴れしていた。 会場に着き、私達と離れて順番に並ばされ、舞台の袖に向かう次女。 さすがに緊張しているようだった。 しかし、こちらを振り返りもせずにすたすたと列に並んで歩いていった。 2年前の発表会。 彼女は私から離れることが出来ずに、私達だけ親子で舞台に上がった。 なんとも恥ずかしい思いをしたのだが、私は彼女を信じていた。 いつか必ず一人で舞台に立てる。 これが一人目だと、少し違ったのかもしれない。 そう思うと三人目というのはのびのびと育つものなのかもしれない。 無事に弾き終え、彼女は小さなトロフィーを手に入れた。 彼女にとっては初めてのトロフィーである。 留守番をしている長男長女には内緒で、彼女のリクエストである回転寿司に寄った。 そして、いつもなら絶対にお許しが出ないケーキのお皿を前に、次女は満面の笑みを見せた。 家族みんなで回転寿司に行くと、帰りのスーパーで3個パックのプリンを買うのがいつもの我が家なのだ。 嬉しそうに兄弟にトロフィーを見せる次女。 みんなが寝静まり、一体どこに飾ったのかと2階に上がってみると、2段ベッドの下で、お気に入りのぬいぐるみの横で輝くトロフィーとともに眠る次女がいた。 よく頑張ったね。 おめでとう。
by couturira
| 2011-12-03 23:15
| 子そだて
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Comments(11)
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copen165 at 2011-12-03 23:56
おめでとうございます。
二人目三人目は、たくましいですよね。 我が家も、初めての子は親の緊張感や不安感が ピリピリと伝わってしまって、少しかわいそうだった気がします。
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couturira at 2011-12-04 00:23
copen165さん、こんばんは。
一人目とは違って親も少しは慣れている分、二人目三人目の子育ては少しゆとりがあるのでたくましく育っていくのかもしれませんね。 でも、一人目はその分手をかけてもらっているとも言えるのかも(笑) 全部独り占めの時期があったのは、一人目だけなんですよね。 親も子供に育てられているのかもしれませんね。
一人目は二人目のようには育てられず、、、
二人目を一人目のようには育てられず、、、 こればかりは 親の方がどれだけ平等にしようとしても 避けられない環境ですね(^_^;) それにしても 次女ちゃん、がんばりましたね! 大切な宝物・・・自信が 次へのステップにつながる予感です☆
次女ちゃん、受賞おめでとうございます★
スゴイ!!!コンクールで賞をいただけるなんて!!! 次女ちゃん、才能がおありなんですね♪ 高校生くらいになったら、音楽留学なんてしちゃうのでしょうか?♪ スゴイナァ★ わたしなんて、学校の合唱コンクールの伴奏どまりでした・・・凡人デス(笑) わが家の風呂敷を見るといつも、次女ちゃんを思い出す今日この頃です^^ パソコンはすっかり復活ですか???
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ひなたぼっこ
at 2011-12-04 21:26
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おめでとうございます。
次女ちゃん頑張りましたね♪ なだめたりすかしたりしながら頑張った親御さんの頑張りでもありますよね^^ 次男が入賞して わたしの方が泣いちゃったことを思い出しました。 なだめながら練習に通った大変な日々が帳消しになった瞬間です(笑) 手をかけられるのも少しの間 頑張りましょうね^-^
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リンたまパパ
at 2011-12-04 22:16
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お疲れ様でした。
ピアノのコンクールですか。すごいですねぇ。 うちの娘はふたりとも6年間以上ピアノを習ってましたが、発表会にしか参加したことがありません^^; コンクールに出れるほど上達できてるのは素晴らしいと思いますよ^^
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couturira at 2011-12-05 09:57
わたげさん、こんにちは。
兄弟平等にと心がけても、やはり1番上と1番下では接し方も変わってしまいますよね。 それが心苦しくもありますが、だからこそそれぞれの役割を身につけていくのかもしれませんね。 社会に出たときにも育てられた環境というのは確実に身に浸み込んでいるようですね。 大切な宝物をこれから生かしていければ良いですよね♪
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couturira at 2011-12-05 10:04
おかみさん、こんにちは。
いやいや小さなトロフィーは、半数くらいの子がもらえるもので、まだ幼児の部は目の細かなふるいのようです。 親である私達も楽器に親しんできたので、将来好きな曲をさらっと弾ける程度にという思いでしかありません(苦笑) 合唱コンクールの伴奏、すごいじゃないですか! 私達の年代ではクラスの半分近くがピアノを習っていた時代に、伴奏に選ばれるなんて名誉なことですよ♪ この先もコンクールは中四国大会などが待っていますが、次女は果たして出ると言うのかこちらもある意味ドキドキです・・・。
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couturira at 2011-12-05 10:12
ひなたぼっこさん、こんにちは。
本当にそうなんですよね~ まだまだやる気にムラのある時期に練習を続けさせるというのは、親の根気も必要ですよね。 私も一区切りついてホッとしているところです。 次女が次は出たくないと言うならば、強く勧めないでおこうと思っていましたが、ひなたぼっこさんの「手をかけられるのも少しの間」という言葉に、思いが少々揺らいでします(笑)
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couturira at 2011-12-05 10:24
リンたまパパさん、こんにちは。
娘さんたちは6年以上ピアノを続けられていたのですか! すごいじゃないですか。 こういう習い事は嫌いにならずにいかに長く続けるかというのも、大きな課題でもあり、意義だと思います。 幼稚園でピアノを習っている次女は、卒園したらピアノはやめるものだと思っているフシがあって、この先そこをどう切り抜けるかという大きな山場がありそうです(汗) コンクールはたまたま次女の先生が熱心な先生で、先生についている生徒ほとんどが出ることになりましたが、誰でも出られるざっくりしたコンクールのようです。 ただ、それにむけて毎日同じ曲を頑張るという事の方が大きな目的の様です。 私にも次女にも少々荷が重かったのですが、小さなトロフィーに救われた感じです。
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at 2011-12-13 09:24
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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