嘘つきは・・・

今日が私の仕事納め。
朝出かけてから帰るまでの8時間、子供達3人だけでお留守番。

出かける前に、ケンカをしたら罰金だからと言い放って家を出た。
意外と子供達だけの時はケンカはしないようだが、時間が長いので少々心配だった。

しかし、こういう時に限ってあろうことかケータイを忘れてしまった。
休憩中に職場の電話からかけてみようかとも思ったが、かけなかった。
なんとかやっているに違いない。

夕方仕事が終わって家に帰った。
すると置手紙が玄関先に置いてあった。
長女の字である。


おばあちゃんの家に行っています


家から数分のおばあちゃんの家に、昼過ぎからみんなで出かけていたらしい。
私はそのまま荷物を玄関に置いて、実家へと急いだ。

実家のコタツに入ってしばらくみんなで話をしていると、母が声を上げた。
「大変!壊れてる・・・」

クリスマスのオーナメントの雪の結晶を片付けようとしたところ、ガラスで出来たそれはポキンと折れていたのだ。
「誰が落としたの?怒らないから言ってごらん」
みんな首を横に振る。
口々に自分じゃないと言う。
私も少し怒った口調で問い詰めるが、誰も白状しない。

嘘つきは地獄に落ちること。
地獄では針の山を歩かされたり、ぐらぐらと煮えたぎる釜に放り込まれたりすることを私は話して聞かせた。
しかし、誰も名乗らない。

仕方なく、私は三人に目をつぶるように言った。
自分がやったという人は手を挙げるようにと促した。
長い時間待ったが、誰も手を挙げない。

外はもう暗くなっていた。
私は家に帰ることにした。

自転車で来ていた長男以外を車に乗せて、私達は家路についた。
車の中でも私は壊してしまったことよりも、嘘をつくことのほうがいけないことだと二人に話した。
この時点で私は誰が犯人か、大体見当はついていた。
しかし、本人に名乗り出て欲しいのだ。
家に着いた時、長女はしくしくと泣いていた。
「自分がやったのなら、自分で正直にやったって言いなさい」

しかし、長女は泣くばかりで何も言わない。
次女を車から降ろし、私と長女は長いこと車に乗っていた。
エンジンを切った車の中は少しずつ冷えていった。、


多分私の留守中、長女が中心になってお昼ごはんを食べたり、遊んだり、お片づけをしたり、いろんなことにリーダーシップを発揮してやっていたに違いない。
しかし、最後の最後に事件が起きてしまったのだ。
よくやってくれていたのも分かっている。
しかし、見過ごすわけにはいかなかった。


どれくらい時間が経っただろう。
数分だったのか。
10分以上経っていたのだろうか。
長い時間が過ぎたような気がした。
ようやく長女は嗚咽をこらえながら、
「・・・落とした」
と白状した。
その途端、関を切ったように大声で泣き始めた。
私は正直に言ったのはえらかった事。
そして、嘘は絶対にダメな事を長女に伝えた。

二人でようやく車から降り、みんなでご飯を食べた。
そして、お風呂に入った。
幸い長女が一足早くお風呂に行ったので、私は長女の後を追い、お風呂から出たらおばあちゃんに電話をかけるように言った。
長女は小さく、分かったとうなずいた。

次女と長男がお風呂に入るのと入れ違いに長女はお風呂を出て、電話をかけていた。
電話を切った後、うずくまって泣く長女がいた。


自分の失敗や間違いを黙っていて、うやむやにするような大人になってほしくない。
潔く自分の非を認め、謝る事は大人の私達にとっても簡単な事ではない。
しかし、とても大切な事だ。
出来ない時もあるかもしれない。
でも、一つ一つ、こうやって覚えていって欲しい。
そして、謝る事のできる大人になってほしいのだ。

オトナの私にとっても、肝に銘じるような出来事だった。

きっと彼女は今日の事は忘れないだろう。
大きくなってまた、こういう場面に出くわした時に、思い出して欲しい・・・。
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by couturira | 2011-12-27 23:29 | 子そだて | Comments(12)
Commented by おかみ at 2011-12-28 00:34 x
couturiraさん、コンバンハ☆
先程はメールで失礼しました^^

久しぶりのcouturiraさんのブログ。
またまた読み入ってしまいました!!

わが家は大抵、誰かしら居候がいる状態。
居候たちはよく物を壊します^^;
きちんと謝ってくれたらいいのだけど、
いい大人なのに、気が付かれるまで黙っている・・・
というのもありました><
そんな時はさびしくなりますよね・・・
お気に入りの器が割られたら、えーーーーっ!!!><って
なるけど、モノは壊れるものですもんね。
諸行無常・・・自分で自分に言い聞かせます^^

病み上がりのお体、くれぐれもお大事にされてくださいね。
よいお年をお迎えください☆

追伸:お菓子レシピ、いつでもお送りしますヨ♪
Commented by puk at 2011-12-28 01:00 x
読んでいて、二人の様子が浮かんできて、表情が見えて、心臓のドキドキまで伝わってきましたよ。
育児=育自だとよく言われてきました。
うちの息子にも「嘘」の経験は数々ありますが、その度に自分が試されているような気持ちになります。
「今回はどう攻めてくるの?」と言われてるような気がしてその度に考えさせられます。

それにしても、長女ちゃんにはますます親近感がわきますね♪、
Commented by ネコヤマ at 2011-12-28 02:09 x
couturiraさん、こんばんは。
初めてコメントいたします。
ネコヤマといいます。

いつも素敵な文章を拝見しながら、いろいろ考えさせられています^^

私は三人兄弟の一番上でしたので、今日の文章にはグッとくるものがありました。

こんなこと、あったなあ。
こんな風に母に言われたなあ・・・と、つい目頭が熱くなりました。
歳をとると、涙腺がゆるくなっていけません。

明日は、遠くに住む母に電話をしようかな、と思っています。

また時々お邪魔いたします^^
Commented by わたげ at 2011-12-28 06:21 x
長女ちゃん、がんばりました。
そして couturiraさんも。

留守を守ってくれたがんばりも認めてあげたい。
でも だめなことはだめだというルールも伝えたい。

ずっと黙っていた長女ちゃん。
きっと うそをつくのは駄目という以外にも 感じたものがあるはず。

成長ですね☆
Commented at 2011-12-28 17:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by take at 2011-12-29 17:42 x
お久しぶりですね~

大事な事だと思いますよ・・・でも・・・・
私はそんなに冷静に待ってあげることは
できないかもしれません
嘘をつくことは たとえ よその子でも許しません(笑)
それによって傷つく子もいるはず
前に近所の子を叱ったことがあります
でも 最後には自分が言ってしまった事を正直に話してくれました
その時は 褒めて ギュっとハグしました
どう感じてくれたのかは分からないけど・・・・
普通は 言えるのは親だけですよね

見なかったふりをするのは簡単ですが
真っすぐな気持ちが伝わったのだと思いますよ
良かったですね



Commented by couturira at 2012-01-07 21:41
おかみさん、こんばんは。

大人になってもなかなか謝るというのは勇気がいりますよね。
でも、それをするかしないかで人間関係も大きく変わってしまうし、なにより自分自身のためにもきちんと潔くなりたいものですね。

私自身もまだまだだと思い知らされます(涙)

おかみさんのお手製のお菓子、本当においしかったです!!
また連絡しますね♪
Commented by couturira at 2012-01-07 22:06
pukさん、こんばんは。

長女に親近感を抱いてもらって嬉しいです♪
なかなか素直になれず、甘え下手のため、親の私でも損な性格だとつくづく思ってしまいます。
なのでそう言ってもらえるとありがたいです。

確かに子育てというのは子供を育てているようで、実は親である私たち自身も大きく成長させてもらっているようですね。
人は子育てをしながら自分の子供時代をなぞりつつ、いろんな感情に対面しながら成長していくもののようです。

思いがけず、幼い日の自分の気持ちが呼び覚まされたり、目の前の子供の感情にぶつかったりしながらいろんなことにきちんとケリをつけていきたいものですね。
Commented by couturira at 2012-01-07 22:21
ネコヤマさん、はじめまして。

といっても私もネコヤマさんの文章を素敵だと思って読んでいたので、はじめましてという気がしないのですが♪
ネコヤマさんの書く、透明感のある世界がとても好きです。

子育てをしていると、小さい頃の記憶や感情がよみがえる事、よくありますよね。
人はそうしてその頃の自分の感情にケリを付けていくのだそうです。
幼すぎて抱え切れなかった気持ちだとか、やりきれない気持ちなどをなぞりながら、消化していくのだとか・・・。

お母様にお電話されたのでしょうか。
なんだか私もじんわりしました♪
Commented by couturira at 2012-01-07 22:25
わたげさん、こんばんは。

じっと黙ってる間、いろんなことを考えたはずですよね。
兄弟がいる分、身内でこんな経験を積んで練習できるというのは得なのかもしれませんね。
果たして社会に出てこの経験がどう活かされるのか・・・

見守っていきたいですね♪
Commented by couturira at 2012-01-07 22:30
chu chuさん、こんばんは。

こちらこそ、たくさんお世話になりました♪
今年もよろしくお願いします。

親というのはなかなか忍耐力が必要ですね(苦笑)
様子を見ていると大体犯人は分かるものですが、自分の口できちんと言うということも大切ですよね。

やった事をきちんと認めて、謝る。
なかなか大人になっても難しいものです(汗)
子供に言い聞かせながら、自分の心もチクリと痛みました。
Commented by couturira at 2012-01-07 22:42
takeさん、こんばんは。

待つというのは結構大変なものですよね。
焦りや他の諸事情が頭の中をぐるぐると回っていました。

私自身、もちろんいつも待てるわけではないのですが、ここぞというときは可能な限り時間を割いてやりたいものですよね。

しかし、きちんと近所の子供にも伝える事のできるtakeさん、素敵です!
親同士の人間関係だとか色々なオトナの事情があると思いますが、それを乗り越えてきちんと対応できるtakeさんはとっても素敵です♪
なんだか私の思ったとおりのtakeさんの対応で、とても嬉しくなりました!

きっと怒ってもらった子供さんにも、takeさんの気持ちは十分伝わったと思いますよ。
たとえ相手が子供でも、体当たりでぶつかってくれる相手の気持ちはちゃんと伝わるはずです。
いや、そう信じたいものです・・・。
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