ユニフォーム

長女がバレーを始めて3ヶ月が経った。

団体競技の厳しさの中で大きく成長して欲しいと、私達両親が無理やり入れたようなものだ。
決めた時、長女は泣きながら抵抗していたが、始めてみるとやはり体を動かす事は嫌いではない様で、楽しさを見つけたようだった。

しかし、長女と同じ4年生は彼女よりも1年以上前から入部していたようで、なかなか彼女達のようには動けない。
サーブが入らない。
飛んできたボールに遠慮がちに手を出し、とんでもない方向に飛ばしてしまう。
大きな掛け声も出ない。

長女はもともと前へ出るタイプではない。
参観日でも手を上げるのを見る事はほとんどない。

体格には恵まれていて、背だけは高いのだが技術がまだまだ伴っていない。
おまけにせっかくのチャンスボールなのに、
「このボール、私が打ってもいいんですか・・・」
と言わんばかりに自信なさげにもたもたしている。

家で私と練習する時はもっと積極的に動いているのに、自分はみんなよりも下手だからと遠慮して、明らかに後ろ向きだ。
兄弟げんかをする時のように、思いっきりやって欲しいのに。
練習を見ているともどかしさが募る。


そんなある日、同じ4年生のお母さんが連絡網のメールのついでに一言付け加えてくれた。

「監督も彼女の目の色を変えたいと、あれこれ試してるみたいだね。
まだ入って3ヶ月だから色々出来なくて当然。
でも、いつもの自分が出せるようになったら、彼女は絶対にうまくなるよ。」

バレーの代表も勤める彼女は練習の日は大体最初から最後まで体育館にいる。
その日は練習が終わるより少し早く迎えに行って練習を見ていた私の目の前で、長女は監督に怒られていた。
相変わらず遠慮がちなプレーをする彼女に喝を入れてくれていた。

私の心を見透かされたようだった。
そして、長女を見ていてくれた事がありがたかった。

長女の目の色を変えたい。
それは私達両親が彼女にバレーを始めさせた目的でもあった。
なかなか熱くなれるものがない。
一生懸命に何かに打ち込む事で、新しい自分を見つけて欲しかった。

そんな私達の期待に彼女はこたえてくれる日が来るのかどうかは分からないが、今日、新人戦のユニフォームが配られた。
次々に4年生の名前が呼ばれる中、長女も9番のユニフォームを手にする事が出来た。
年下の子の中にも彼女よりも上手な子はたくさんいるのに、監督は敢えて長女にユニフォームを渡してくれた。

長女はまさかユニフォームをもらえるとは思っていなかったようだったが、やはり嬉しそうだった。

監督がユニフォームを手渡してくれた気持ちを無駄にしないように、精一杯頑張って欲しいものである。

まだまだ始まったばかりの長女のバレー。
頼むよ、長女。

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by couturira | 2012-01-08 22:45 | 子そだて | Comments(6)
Commented by take at 2012-01-09 14:19 x
気持ちとてもよくわかります・・・
思わず笑ってしまうほど うちの子の性格とよく似ています

まわりの人達の気持ちもありますが
彼女もプレーと周囲の環境になれるという点でも
まだまだ 前には出れないのかもしれませんね

親としては 「負けるか!!」の気持ちで取り組んでほしいのですが

これからだと思います
ユニフォームを手にできた子とできなかった子
悔しい気持ちを持った子もいることを
理解して その子の分まで 
頑張ってほしいです
応援してますね~♪
Commented by hanaと五右衛門 at 2012-01-09 19:47 x
遅くなりましたが、今年も宜しくお願いいたします!

長女ちゃん、頑張ってますね!
私も小学生の頃は人より目立つことが苦手で引っ込み思案な子でした。
バレーを始めたのも高校生からで、中学校からバレー部だった同級生とはあきらかに差がありました(>_<)
でも、楽しかったから続けられたし、レギュラーにもなれました!
長女ちゃんも今は未だ自分の思うようにプレーが出来ないかもしれないけど、楽しさを見つけたようだし、きっと伸びるのはこれからだと思いますよ(^^)v
couturiraさんをはじめ、見守って下さってる方が沢山いるから大丈夫!!!
私も、陰ながら応援していますからね(*^_^*)
Commented at 2012-01-10 23:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by couturira at 2012-01-16 09:42
takeさん、おはようございます。

takeさんの子供さんも我が家の長女と似た性格なんですか!
明らかに家での様子と違うので、見ていてもどかしいですよね~

長女がユニフォームをもらえた分、もらえなかった子も出てくるわけで・・・。
その子たちの悔しい気持ちを考えると申し訳ない気持ちになりますが、ここは精一杯練習して、プレーする事でしか返せないんだということを長女にも話して聞かせました。

実は長女、もっと幼い頃は負けず嫌いでかけっこで負けて悔し涙を流した事もあります。
いつの間にかその涙がかっこ悪いと思い始めたのか、そんな涙を見せる事もなくなりました。

しかし、今でもその気持ちが心の奥で消えずにいる事を願っています・・・。

いつもありがとうございます♪
Commented by couturira at 2012-01-16 09:46
hanaさん、おはようございます。

hanaさんはバレーをされてましたよね♪
きっとその中でいろんな経験をされてきたんでしょうね!
そんなhanaさんの言葉、とってもありがたいです♪
長女はまだまだこれから。
きっといろんなことがあると思いますが、嫌いにならずに続けていって欲しいと願っています。
Commented by couturira at 2012-01-16 10:56
カギコメさん、こんにちは。

こちらこそ、今年もよろしくお願いします♪

カギコメさんの子供さんも熱い気持ちを表すのが苦手なんですね。
確かに大きくなるにつれて悔しい気持ちを表すことがかっこ悪いと思っているのか、なかなか表に出さない事が多くなりますよね。

でもスポーツをする上では、そんな気持ちを持っていないとなかなか上達しないし、練習にもつながりませんよね。表現しないだけで、心に持っていてくれるだけで違うと思いますよ。

確かに子供のスポーツを見ていると、親も熱くなって帰りの車は反省会になってしまう事も多いですが、長女の監督はこちらは厳しい事を子供達に言う事もあるので、家ではよくやったとたくさん褒めてあげてほしいといつも言われています。

なかなか難しいですよね(苦笑)
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