入学式から1ヵ月が過ぎた4年前のこの頃、長女は泣きながら学校へ行っていた。
泣きながらでも登校班に並んで私と一緒に歩ける日はまだ良かったが、お腹が痛くなって車で送る日もあった。 幸い次女は今のところ元気に毎日学校へ行っている。 連休が終わり、ようやく日常を取り戻しつつあったある日、長女が言った。 「はるちゃん、今日は泣かずに学校へ行けたよ!」 はるちゃんというのは次女と同じく1年生で、同じ登校班の子だ。 彼女も3人兄弟の一番上で、長女と全く同じ境遇である。 長女はお母さんがいいと言って涙を流す彼女に、 「はるちゃんもお姉ちゃんだから大変よね。分かる分かる。」 となだめながら学校へ行っているらしい。 自分も1年生のころはそうだったこと。 長女として大変なこと。 いろんな事を話しながら、とぼとぼ歩く彼女の後ろを毎日ついて行っているようだ。 そんな彼女を励ますため、ある日はキーホルダーをあげたとも話していた。 私達も当時は大変だったが、長女もその頃はつらい気持ちで一杯だっただろう。 しかし、そんな経験もはるちゃんを励ますのに大いに役立っている。 辛い経験をした彼女だからこそ、気持ちがよく分かるのだろう。 そうして人は強くなり、今度は誰かを支える側にまわる。 そんなことをひしひしと感じた。 元気に歩く彼女の様子を毎日嬉しそうに報告する長女を見ていると、頼もしく、嬉しくなる。 少しくたびれてきたランドセルが、すっかり馴染んで頼もしい。
by couturira
| 2012-05-17 20:10
| 子そだて
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Comments(6)
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at 2012-05-18 15:46
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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couturira at 2012-05-18 17:33
カギコメさん、こんにちは。
4年前の長女は朝になるとお腹が痛くなり、登校班の集合場所へ行っても戻ってくる日がほとんどでした。 学校へ車でつれていくと、「ママがいい」と言って泣き叫び、私にしがみついていました。 もちろん保健室登校で、保健室で1日過ごしたり、結局保健室にも入れず帰るという日さえありました。 仕事もしていたので私にとっても試練の日々でしたが、過ぎてみれば笑い話よと、職場の先輩や学校の先生に励まされてなんとか乗り切ることが出来ました。 長女の場合は夏休みが明けると少しずつ普通に学校へ行き始めました。 こちらも内心ひやひやしながらも平静を装い、いつも通り送り出しのを覚えています。 カギコメさんの子供さんもきっとそう長くは続かないと思いますよ。 その後保健室の先生に言われたのが、1年生の間で良かったよ~なんて言われました。高学年になるほど深刻さが増すそうです。 あまり気負わず、いろんな人に話を聞いてもらうのがいいかもしれませんね♪
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こんにちは^^
子供って 結構デリケートなんですよね うちの子も 2年の頃 先生との相性が悪くて 学校前に 必ず 嘔吐していました その後・・・先生とお会いしていろいろお話して それがきっかけで 先生が うちの子と2人で話をする機会を作ってくれて・・・安心したようで それからは 元気に学校に行くようになりました ちっちゃい胸の奥で いろんなものを抱えているんでしょう そのキモチがわかる お姉ちゃんは その子を励ます・・・ うん いい形です 子供同士で元気づけたり 励ましたり・・・なんて とてもいいと思う そんな風に 下級生の子に思いやってあげられるなんて 本当にお姉ちゃん 優しい★ なかなかできることじゃないですよ いっぱい褒めてあげて下さいね (*´∀`*)
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couturira at 2012-05-21 08:37
takeさん、おはようございます。
takeさんの子供さんもそんなことがあったんですか。 確かに辛い経験は出来るだけ避けて通りたいものですが、その分人は大きくなれるのかもしれないですね。 そうそう今朝のこと、次女が寝起きが悪く、泣きながら玄関を出て行きました。 長女はというと、そんな次女を置いてみんなの待つ集合場所へそそくさと向かいました… 兄弟を思いやるよりも、みんなに迷惑をかけないという選択肢を選んだと思いたいです(苦笑) 代わりに長男が次女に付き合ってくれていました。 いつも支度が遅く、最後に家を出る長男を次女は待ってくれていたとうい気持ちがあったのかもしれません。 子供の気持ちはなかなか複雑で、思うようにはいきませんが、ピンチの経験を生かしていってほしいですね。
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puk
at 2012-05-22 19:28
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さりげなく更新再開してましたね(笑)
楽しみにしていた物語をまた読み始めたような気持ちです。文章・内容に…と引き込まれて、あっという間に引き込まれて読み終えた感じです。さすがです。 うちは小1の夏に一度だけ大暴れされました。叩くし、投げるし、泣くし、わめくしで大喧嘩になりました。今思えば、あの時に自分の気持ちを私にぶつけてくれてよかったと思っています。 育児は育自、いろいろな事があるけれど、オタオタしないでどっしり構えて見守ってあげられる親になりたいものです。
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couturira at 2012-05-22 22:01
pukさん、こんばんは。
pukさんの子供さんも大暴れしましたか。 聞いてみると沢山の家庭で多かれ少なかれあるものなんですね。 当時その事に気付いていたなら、肩の荷も少しは軽く感じられたかもしれませんね。 確かにどんと受け止めることの出来る親になりたいものですね。 後々保健室の先生には、 「お母さんがあまり思い悩まなかったのが良かったのかもね~」 なんてニコニコと言われましたが、当時の私はいろんな人に相談したり、本を読んだりもしました。 肝っ玉母ちゃんには程遠いですが、私の中にとって非常に良かったのは、校長先生や保健室の先生と仲良くなれたことでしょうか。 今では参観日などで学校へ行くと、必ず保健室を覗きます。 私の方が保健室登校して、話しやすい保健の先生に癒されています(笑)
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