2011年 09月 11日 ( 2 )

リレー書道

書家、武田双雲氏の講演会へ行って来た。

何かで氏が来ることを知り、行ってみたいと秘かに思っていた。
双雲氏は数々の題字などを手がけ、年代も私と同じくらいなので興味があったのだ。

すると、書道をしている私のためにと義母が偶然チケットをプレゼントしてくれた。

昨日に引き続き、早朝から長女の陸上の大会のために防府へ走り、100Mを見ると慌てて会場へと向かった。

会場は平均年齢50歳、いや、60歳くらいだろうか。
ほとんどが女性だった。

一部はこの世界を生き易くするための言葉や考え方。
二部はリレー書道。

このリレー書道が本当に面白いのだ。

一人一画を書き加えながら一字を完成させるというもの。
「世界一受けたい授業」という番組でも双雲氏がやっているらしい。

お題は「岩」
会場を通路を仕切りに3グループに分け、各グループから8名ずつ選出する。
そして私は8名の中に選ばれ、舞台へと上がった。

私達のチームは男女混合。
高校生の男の子を含む、若手グループとなった。

各チームから一人ずつ、舞台の上に用意された長机に座り、半紙へと向かう。

私は「山」の下の横棒。
四画目を担当することとなった。

前の3人が一画一画刻んだ「山」という字。
それを見て、自分なりの完成図を想像しながらベストな一画を探す。

これがなんとも面白いのだ。

自分のバランス、余白、太さ大きさとは全く異なる「山」という字。
それを元に出来上がりを考えながら、一番良いと思われる一画を考える。

かなりの上がり症である私にしては珍しく、目の前の字に夢中だった。

私は自分なりの一画を書き加えた。

次々とバトンは渡り、「岩」という字が完成した。

双雲氏は3つの「岩」を見比べていたが、私達のチームは見事一番に選ばれた。
そして、嬉しいことに私の加えた一画が効いていると言ってくれた。


このリレー書道、他のことにも通じているような気がする。

前の人の字を受けて、自分なりのベストを尽くす。
次の人のことを考えながら、自分の一画を加える。
自分のひいた線によって、次の人の線も変わってくる。

周りの人の仕事を引き継いで、自分のベストを尽くす。
周りの人のことを考えながら、一番良い方法を探す。
自分の失敗を、修正してもらったり、その逆だったり。
自分のまいた種で、次に起こることも変わってくる。


とても充実した講演会だった。


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by couturira | 2011-09-11 21:39 | 手しごと | Comments(8)

本当の気持ち

先日誕生日を迎えた息子。
その頃から、赤ちゃんにもどりたいと言っていた。
「どうして?」
と私が聞いてもあいまいな返事。


誕生日には、赤ちゃんの頃のビデオをみんなで見るというのが我が家の恒例行事。
みんなに抱っこされて、かわいがられている様子を見て、その頃に戻りたくなったのだと思っていた。
愛情不足の表れではと、私は少々申し訳ない気持ちでいた。


ある日夕ご飯を食べ終わり、のんびりと食卓に座っていた時のこと。
長男が私のそばへ寄ってきた。

「なんで赤ちゃんにもどりたいか、教えてあげようか・・・」

そう言うと、彼は私の耳元に顔を近づけた。
どうやら他の兄弟に聞かれたくないようである。

私も細心の注意を払いながら、長男の声に耳を傾ける。

すると長男は、
「お母さんが、死なないため」

そう言ったのだ・・・。



私は8年前の長男の出産の時、大量に出血して生死をさまよった。
その話は、長男の耳には入っていないと思っていた。
しかし、先日の誕生日のビデオ上映会で、そういえばおじいちゃんおばあちゃんとそんな話をしたような気がする。
大人の話。
ビデオに釘付けだった長男は聞いていないと思っていた。


自分が赤ちゃんに戻れば、お母さんはそんなことにはならないと思ったようだ・・・。
お母さんが死んでは大変と、小さな胸を痛めていたに違いない。

私は長男をぐっと抱きしめ、
「大丈夫。お母さんはずっと死なないよ。 
 ずっと一緒だよ。」

長男は、こらえていた気持ちが一気に噴き出したようだった・・・。
私も自分のせいで・・・と思わせてしまったことに、本当に、本当に、申し訳ない気持ちだった。

私も長男も涙が止まらなかった。



子供はいつでも親のことを見ている。
大切な人のことを想ってくれている。
純粋な気持ちに涙があふれた。


生まれてくれただけで、
私をお母さんに選んでくれただけで、
ただそれだけで、幸せである。



ただ事ではない様子の私達を見た娘二人。

「何??」
「何があったん??」

「二人、泣きよるよ」



・・・。

どの子も私にとって、大切な宝物である・・・。


読んでくださって、ありがとうございます。
いつも励みになっています。
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by couturira | 2011-09-11 00:54 | 子そだて | Comments(22)