2011年 09月 26日 ( 1 )

作戦決行

陸上をやっている4年生の長女。

しかし、1年生から3年間、徒競走で1番を取った事がない。

クラスでも1、2を争うメンバーと、残念ながら背の高さが同じくらいの彼女。
毎年2番に甘んじている。

今年は作戦があると、運動会の練習が始まった頃に言っていた。
練習では負けて、相手を油断させておいて本番で本気を出すという。

若干の不安を抱きながらも、せっかくの彼女の作戦。
それはいいと、私は大絶賛した。


私は子供の頃は結構足が速いほうだった。
リレーの時など、同じくらいの足の速さの子を追い抜かすのはかなり大変である。

そこで普段の練習では、スタートで一番をとり、ゴール付近で相手に花を持たせるという作戦を伝授した。
恥ずかしながら、親はついつい必死になってしまうものだ。

しかし、先週の台風による雨のため練習は流れ、一度も彼女はその作戦を決行することなく朝を迎えた。

学校へ行こうと靴を履きながら、彼女は小さな声で言った。
「お母さん、今年も一番にはなれないかもしれない・・・」

不安を抱えたまま、彼女は学校へ向かった。


これといって得意なことのない彼女。
何をやってもそこそこ出来るが、これだけは誰にも負けないというものも無い。
妙に冷静で、年の割りにクールなところがある彼女。
何かに必死になる、ということがあまりなかった。

もっと頑張ったら出来るのに・・・と思うことがよくあった。
そして、そこが私達両親にとってもどかしいところでもあった。


準備体操が終わり、トップをきって4年生の徒競走。
いつものごとく、私はドキドキしながら彼女の出番を待った。
背の高い彼女はラストの組。
ようやくスタートラインに並んだ彼女は一番アウトコースだった。

スタートの合図が鳴り響き、彼女は飛び出した。
みんなほぼ互角である。
外から中に回り込む時、どちらも譲らない。

陸上の大会でもいつもそうなのだが、こういう時、彼女は結局譲ってしまうのだ。
競り合うのが苦手だ。

しかし、今日の彼女は違っていた。
諦めることなく、競り勝った。

そのまま彼女はぐんぐん走り、そのままゴールテープを切った。

初めて1番を取った。

私は心底ホッとした。
クールな彼女も、今日は誇らしげだ。
本当にひとまわり、大きくなったように見えた。


このことが、彼女の大きな自信につながるといい。
この1番が意味ある一番に、なるといい。
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by couturira | 2011-09-26 00:48 | 子そだて | Comments(12)