2011年 10月 27日 ( 1 )

賭け

朝から仕事が手につかなかった。

今日は参観日。
しかし私は仕事。

低学年の内は参観日となるとたくさんの人が見に来るが、高学年になってくるとだんだんと少なくなってくる。
みんな仕事を始めるからだろうか・・・。
休みを取って参観日に来ても、兄弟がいると階段を上がったり降りたりしながら、その一時間を兄弟の数で割った時間ほどしか見ることができない。

そのためか、子供の通う小学校では1時間目は低学年、次の時間は中学年、その次は高学年と、参観時間を分けるときもあれば、日にちを分けるときもある。

一昨日は長女の参観日。
一日はさんで今日は長男の参観日。
中日である昨日は、次女の就学前検診であった。

さすがに3日も続けて休日希望を出す勇気はなく、私はどうしても外せない就学前検診の日のみ希望を出し、残りの二日間は希望を出さなかった。

もしも休みになっていたら行くと、子供達には前もって言っておいた。

幸い長女の参観の日は休みになっていたのだが、長男の方は仕事となっていた。


2年生の長男はみんなで合奏をすることになっていた。
特にピアノなどを習っているわけではないのだが、次女の影響か、たまにポロンとつたない指使いで弾いている事もあるので、あながち嫌いではないらしい。


私は朝から、昼からある参観のことが気になって仕方がなかった。



私の母は専業主婦だったために、参観日には必ず来ていた。
なので参観日に母が来るのは当たり前だと思っていたし、誰も見に来てくれない参観日を経験したことがない。
なので誰も見に来てくれない参観日を迎える長男のことが、気になって仕方がなかった。


次々と集まるお父さんお母さん。
たまにおじいちゃん、おばあちゃん。
みんなそわそわと後ろを気にしている。
待っても待っても誰も来ないなんて、寂しいに違いない。


仕事が終わって家に帰る途中、てくてくと歩いて帰っている長男のランドセルを見つけた。
私はあわてて車を寄せて、長男を呼び止めた。

「お帰り」
「ただいま」

車に乗せた長男は、何も言わない。
私はたまらず、
「参観日、どうだった?」
「上手にひけた?」
「たくさんお母さんたち来てた?」
と矢継ぎ早に切り出した。

「じょうずにひけたよ」
と彼はさらりと答えた。

寂しかったのか、そうでもなかったのかは、結局分からなかった。

色々と聞きたかったのだが、
「行けなくてごめんね」
とだけ、私は言った。


帰って宿題をした後、外で一人キャッチボールを始めた長男。
今日は夕ご飯の支度もそこそこに、グローブを持って、長男のところへと急いだ。

ほんとにごめんね。

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by couturira | 2011-10-27 21:40 | 子そだて | Comments(4)